新しい門出

2004年1月22日
ニュースステーションを見ていた。昨年から準備に入っていたNOMOベースボールクラブ。世間も注目。このことで野茂選手自身の記者会見。

「挑戦するチャンスを与えたかった」

 社会人野球や野球界全体の衰退が青少年に「チャンス」を奪い始めているのは事実。景気が回復しても企業チームが回復するかどうかはわからない。全くないかもしれない。
現在の景気回復傾向は、企業のコストカットとリストラによるものであるから。

ある親類筋の社会人経験者に聞くと、
チームが休部中。純利益が数十億円ないと復活はありえないらしい。その間にも経営者は変わり、企業スポーツへの考え方は完全に変わっていく。

「時間がない」

私たちのチームの中にも選考試験にいったものもいる。100名近い中からの30名選抜らしい。

「ムッちゃくやしいですよ」

受験した選手が言い始めた。自分では全く納得がいかなかったようだ。

「チャンスがなかった」

とひとこと。時期がはずれていたこともあり、上手く自分を表現できなかったのだろう。

「全員にチャンスがあるわけではない」

選ばれた者のみにチャンスが与えられるようだ。
今までのチームとどう違うのか。私にはわからない。ただうれしい誤算は、彼が本気になり始めたことだ。

「もっと底辺を底上げするチームがなければ」

野球の現状は、社会福祉の世界とおなじ感がある。知り合いの施設勤務の方とお話したときに感じたこと。

福祉活動をしたい人は数多くいる。が、その動きを本当に活用できる法人や施設が不足している。またリーダーの育成も課題だ。

「やりたい、すぐれた人材は多いが器がない」


「野球球をやったことがないのですが、チームに参加できますか」

良くこの手の質問をいただく。私たちのチームは青少年育成のためのNPO(野茂選手のチームもNPO)入部をお断りすることはまずない。実際野球をしたことのない子もやってくる。野球に触れるだけで

「笑顔」

たとえたった一回きりの出会いであっても。野球を通じて、

コミュニケーションを学ぶ
縦の人間関係
笑顔
野球のテクニカルな部分

いろんなことを短時間で学んで帰ってくれる。私は、

「至福の喜び」

を得ます。「フリースクール」いや「私塾」ともいえるNPO事業、順調にスタートしました。私の人生を賭して。

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